冬の星座

ふたご座流星群

寒さが増してくるにつれて、空気も変わってきました。息を吸い込むと、ひんやりとした空気が身体の中に入ってくるのを感じます。冷たさもありますが、頭がすっきりと冴えるような気持ちにもなります。空の様子も夏とはだいぶ変わりましたね。空気が澄んでいるので、遠くの山まで見通せたり、星や月もきれいに見えたり、空を見上げる楽しみが増えます。

もうすぐ流星群がやってきます。毎年12月14日頃を中心に活動する、ふたご座流星群です。ふたご座流星群は、流星数が多いので、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群とともに「三大流星群」と呼ばれているそうです。毎年、ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することが特徴で、最も多いときで1時間あたり40個以上の流星を見ることができるんだとか。1時間に40個というと、とても単純に考えると、2分に1個以上見えるという計算になりますね。すごく多いですね。こんなチャンスはなかなかないかもしれません。たくさん願いをかけられそうです。

流星群の流星は「放射点」というところを中心に放射状に出現するんだそうです。ふたご座流星群では、ふたご座の2等星カストルの近く、左側の方にあります。ちなみに、2つ並んでいる星の左側がカストル、右側がポルックスです。

放射状に流星が出現するので、夜空のどの方向を見ていても、流星を見ることができるそうです。 もし、ふたご座が見つけられなくても安心ですね。

冬の空のには冬の大三角も現れます。おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスを結んでできる3角形です。こちらは冬の間長く見ることができます

冬のダイヤモンドというのもあるそうです。これは、冬の大三角の中の、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンと、オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、を結んでできる6角形です。

冬の大三角は知っていましたが、冬のダイヤモンドははじめて知りました。なんとなく見上げている星空にもいろいろな星座や、それにまつわる物語、ひとの想いが秘められているのでしょうね。