読書の秋

 9月、10月になっても夏日が続いていると思っていたら、急に冷え冷えとしてきました。ずいぶんと秋らしくなり、年末を感じ始める今日この頃です。
 今年も、毎年意識している読書週間(10月27日~11月9日)がやってきました。
 子どもの頃から読書が大好きでしたので、幼少期に読書週間なるものがあると知ったときは、「一日中読書をしていて良いのか。なんて素晴らしいんだ」などと勘違いをして、こっそり喜んだ思い出があります。ただただ本を読むことが好きだと思っていましたが、物語からの想像や、没頭すること、知識の獲得がとても心地よく、楽しかったのだろうと今になってわかります。
 国によっては、読書教育に今一度力を注いでいるところがあると知りました。その中でもシンガポールの方法はとても興味を惹かれます。
 文章を構造的に分析、理解し、内容に質問をもつような思考力を育てる「クリティカルリーディング」、文章の細部に着目し、その考えを整理、比較したり、さらには詳細をリサーチしたりする力を育てる「クロースリーディング」などが重視されているそうです。読書から考える力を備えさせよう、思考でき意見をもてるスキルを育てようという目的が感じられ、とても納得ができますし、可能ならばそんな授業を受けてみたいと思いました。本の虫だという人にはたまらないのではないでしょうか。
 かくいう私も本の虫に分類されるのでしょうが、最近は落ち着いて読書を楽しめておらず、積読本がビルのように高くなってきています。
 少し涼しくなったら、虫の声を聞きながら長い夜に読もうと、初夏に「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン)を買ってありました。今年新たに翻訳された素晴らしいSF小説で、邦画として夏に映画化もされましたね。それも読もう読もうと思ったまま時が過ぎ、物語の季節とはすっかり真逆になってしまいそうです。
→同僚のリアクション🍀🍀🍀
 最近は本はもっぱらネットで購入しています。でも、本屋、古本屋、楽しいですよね。
手にとって、パラパラ拾い読みして、ある1行にビビッときて思わず買ったり、そんな出逢いがある場所ですよね。装丁に惚れ込んだり、紙質にたまらなくなったり。ネットでも、なぜこれを私に?!という本をお勧めされたりして、面食らうこともありますが、ネットでは重さや質はやはり分からない。秋晴れの日、本屋を訪れたいものです。